「ゴアテックスってよく聞くけど、実際どんな素材なの?」
マウンテンパーカーやレインウェアを探していると、『GORE-TEX(ゴアテックス)』という名前を目にすることが多いですよね。でも、「防水って書いてあるけど、他の素材と何が違うの?」「ムレないってホント?」と疑問が浮かぶ方も多いはず。
本記事では、『ゴアテックスとは』何かをわかりやすく解説しつつ、その仕組みやメリット、他素材との違いまで丁寧に解説していきます!
👇こんな方におすすめ
- ゴアテックス素材のマウンテンパーカーを検討中の方
- 登山やアウトドアが好きで、快適な装備を探している方
- 通勤や日常使いにもOKな「ちょっといいアウター」を探している方
- ゴアテックスの種類があり、自分の用途と合うか迷っている方
ゴアテックス(GORE-TEX)とは?
ゴアテックスはどんな素材?
ゴアテックス(GORE-TEX)とは、アメリカの「ゴア社(W. L. Gore & Associates)」が開発した高機能素材で、主に「防水」「透湿」「防風」性能を兼ね備えたメンブレン(膜)素材のことを指します。
🌧️ 【防水】=水を通さない
💨 【透湿】=ムレ(湿気)を外に逃がす
🧱 【防風】=冷たい風をシャットアウト

撥水は水を弾く機能なのでいつかは濡れますが防水は基本的に水を通さない機能です。
とくに登山やアウトドアウェアでは、この「3つの機能が同時に必要」とされる場面が多く、ゴアテックスはそのニーズに応える素材として世界中で支持されています。
「防水」と「透湿」の意味をかんたんに解説
「防水なのにムレない」というのが、ゴアテックス最大の特徴です。
- 防水性:外からの水を一切通さない
- 透湿性:内側の湿気(水蒸気)を外へ逃がす
この両立の秘密は、ゴアテックスメンブレンに開いた無数の「極小の穴」にあります。
【ポイント】
1平方インチあたり約90億個の微細な孔(あな)が空いており、
水滴は通さないけど、水蒸気(ムレ)は通す絶妙なサイズ感になっています。
つまり、「雨は防いで、汗ムレは逃す」快適な着心地を実現しているんですね😊
GORE-TEXの歴史と名前の由来
ゴアテックスのルーツは1970年代、ゴア社の創業者「ロバート・ゴア氏」によってPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)=テフロンを引き延ばして発明された素材が始まりです。

あのフライパンのテフロンです!
この伸ばされた素材は「ePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)」と呼ばれ、現在のGORE-TEXメンブレンのベースになっています。
【豆知識】
「ゴア=GORE」は会社名、「テックス=TEX」は「テキスタイル(繊維)」を意味しています。
ゴアテックスの仕組みをわかりやすく解説
超極薄の「メンブレン」がカギ
ゴアテックスの核心は「メンブレン(膜)」と呼ばれる層にあります。
このメンブレンはとても薄いのに強靭で、前述のように1平方インチあたり約90億個もの極小孔がある構造をしています。
- 水分子(液体の水)よりは小さく
- 水蒸気分子よりは大きい
という絶妙な穴の大きさが、「濡れないけどムレない」性能を支えているんです。
ゴアテックスにはいくつかの種類がある
現在では、使用シーンに応じて複数のGORE-TEXシリーズが展開されています。
種類 | 特徴 |
---|---|
GORE-TEX | オールラウンドに使える基本モデル 防水性と通気性、軽量で耐久性が高い |
GORE-TEX PRO | 高い防水性と通気性、耐久性がより高く、過酷な環境にも対応 |
GORE-TEX INFINIUM™ | 防水より快適性重視。防風・透湿メイン |
GORE-TEX WIND STOPPER | 防風で保温性に優れる。完全防水ではない。 透湿性が高く、通気性が高い。 |
【注意】GORE-TEX INFINIUM™は防水ではないので、雨の日の用途には不向きです!
3レイヤー構造ってなに?
多くのゴアテックス製品は、「3レイヤー構造(3層構造)」になっています。
- 外側の生地(表地):雨風や汚れから守る
- 中間のメンブレン(GORE-TEX):防水・透湿の要
- 内側の裏地(ライナー):肌触りや耐久性を高める

この構造によって、耐久性と快適性の両方を実現しているんです✨
ゴアテックス素材のマウンテンパーカーのメリット
アウトドアだけじゃない!街でも使える万能さ
ゴアテックスというと「登山用ウェア」のイメージが強いかもしれませんが、最近では街中や通勤用としても使えるデザインのものが増えてきています。
☂️ 雨の日でも濡れずに快適!
🚶♂️ 長時間歩いてもムレにくい!
💼 スーツや普段着にも合わせやすい!
このように、アウトドアだけでなく、タウンユースでも大活躍するのがゴアテックス素材の魅力なんです✨
高耐久だから、長く使えてコスパも◎
ゴアテックス素材は、耐久性にも非常に優れています。
- しっかりメンテナンスすれば5年以上快適に使える
- 摩耗や擦れにも強く、登山や自転車でも安心
- 洗濯やクリーニングでの劣化もしにくい
【重要】ゴアテックス製品は、定期的に撥水加工を復活させるお手入れが必要です!
これにより、防水性能を長期間キープすることができます。
ゴアテックス製品の選び方のポイント
「GORE-TEX PRO」「INFINIUM」などの種類をチェック!
前述のとおり、ゴアテックスにはいくつかのバリエーションがあります。
用途 | おすすめタイプ |
---|---|
本格登山・雪山 | GORE-TEX PRO |
雨の日の街歩き・アウトドア全般 | GORE-TEX(通常モデル) |
晴れの日の風よけ・通勤 | GORE-TEX INFINIUM™(防水なし) |
自分の使い方に合わせて、ゴアテックスの種類を選ぶことが失敗しないコツです✨
「3レイヤー構造」か「2レイヤー構造」かを確認
ゴアテックス製品には、以下のような構造タイプがあります。
- 3レイヤー構造: 高耐久・軽量で高機能。登山やハードな環境向き。
- 2レイヤー構造: やわらかく着心地重視。街着やライトユースに◎。
【豆知識】製品タグや公式サイトで「3L」「2L」と表記されていることもあります。
ゴアテックスと他素材との違いとは?
一般的な「防水素材」との違い
ナイロン+コーティングなどの一般的な防水素材は、「水を通さない」だけの機能しかないものが多いです。
しかし、ゴアテックスは「防水+透湿」の両立が最大の強み!
機能 | 一般防水素材 | ゴアテックス |
---|---|---|
防水性 | ◎ | ◎ |
透湿性 | × | ◎ |
ムレにくさ | × | ◎ |
快適性 | △ | ◎ |
【注意】「防水=快適」とは限らない!透湿性の有無が快適さの鍵です!
カッパがいい例で、防水ですが雨で冷えた外温度と体温の温度差で内側が汗や湿気だらけでべたべたしますよね。
eVent、ネオシェルなど他の高機能素材との違い
近年では、eVent(イーベント)やPolartec NeoShell(ポーラテック・ネオシェル)といった他の高機能素材も登場しています。
素材 | 特徴 | ゴアテックスとの違い |
---|---|---|
eVent | 透湿性がやや高いがメンテがシビア | メンブレンが直接湿気を逃がす構造 |
NeoShell | 通気性◎で軽快な着心地 | 防風性・耐水圧はGORE-TEXよりやや劣る |
ただし、信頼性・実績・対応製品の多さではGORE-TEXが圧倒的に優位です。
ゴアテックスに関するよくある質問(Q&A)
Q. ゴアテックスって本当に蒸れないの?
A. 「完全にムレない」わけではありませんが、他素材に比べて格段に快適です。
汗を大量にかいたり、湿度が高い状況では多少のムレ感はあるものの、一般的なレインウェアよりははるかに快適です。
Q. 洗濯やお手入れは難しい?
A. 洗濯機でも洗えますが、撥水加工のメンテナンスがポイント!
定期的に「撥水スプレー」や「乾燥機の低温設定」でメンブレンの性能を保ちましょう。
筆者はしっかりメンテナンスをしているので10年以上現役で使用できています。
まとめ|ゴアテックスは一度使うと戻れない快適素材
ゴアテックスは、「防水」「透湿」「防風」すべてを兼ね備えた高性能素材。
登山やアウトドアはもちろん、街中での通勤や普段使いにもピッタリです。
【こんな人におすすめ!】
- 雨の日でも快適に過ごしたい人
- ムレが苦手で快適さを重視したい人
- 長く使える「ちょっといい」アウターを探している人
「GORE-TEXとは?」と疑問に思っていた方にとって、この記事がその答えになれば嬉しいです😊
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